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雑記ブログは本当に「オワコン」か?2025年の現状と収益化で勝つための戦略




「雑記ブログはもうオワコンだよ」――ブログ運営をしていると、こんな言葉を目にすることが増えました。正直なところ、私も最初は不安になりました。せっかく始めたブログが時代遅れだなんて言われたら、誰でも心配になりますよね。

でも、ちょっと待ってください。本当に雑記ブログに未来はないのでしょうか?

国内のアフィリエイト関連市場は拡大傾向が続いており、2025年も成長が見込まれています(公表値は出典や推計方法により差があるため、具体数値は最新の一次情報で要確認)。市場自体は縮小していない—つまり、やり方次第では十分にチャンスがある、と考えることもできるはずです。

この記事では、なぜ雑記ブログがオワコンと言われるのか、その真相を最新の傾向と公開情報をもとに検証します。そして、雑記ブログでも収益化に成功している人たちの戦略を分析し、これから始める方、今まさに悩んでいる方に向けて、具体的な行動プランをご提案します。

読み終わる頃には、「雑記ブログを続けるべきか、やめるべきか」の判断基準と、もし続けるならどんな戦略を取るべきかが明確になっているはずです。

ラップトップ画面のクローズアップ、複数のコンテンツブロックがあり、色とりどりの糸がトピックを結ぶイメージ。焦点は「特化」の糸に当たる構図(画面上に文字は表示されない)。
目次

なぜ「雑記ブログ=オワコン」と言われるのか

まずは「オワコン説」の根拠を整理してみましょう。批判される理由を正確に理解することで、対策も見えてきます。

  • SEOで不利になりやすい構造的な問題
  • 収益性の低さと競争環境の変化
  • AI時代における独自性の欠如

SEOアルゴリズムの変化による影響

少し専門的な話になりますが、Googleの検索品質に関する考え方は年々アップデートされています。特に2024年のコアアップデート以降、Helpful Contentの方針がコアに統合され、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)という品質評価の枠組みが広く意識されるようになりました(E-E-A-T自体は単独の“順位決定要因”ではないものの、品質評価の指針として重要視されています)。

雑記ブログの最大の弱点は、まさにこの「専門性」の部分です。例えば、今日は料理について書き、明日はガジェットレビュー、週末には旅行記を投稿する──こういったスタイルでは、Googleから見て「この人は何の専門家なの?」という疑問符がついてしまうんです。

実際、複数のブロガーさんの報告や公開事例を見ると、雑記ブログの検索順位は特化ブログと比較して不利になりやすい傾向があります。特に競争の激しいキーワードでは、上位表示が難しくなってきています。

収益化の壁:広告単価とコンバージョン率の現実

率直に言うと、雑記ブログの収益性は特化ブログと比べて低い傾向にあります。なぜか?それは読者層がバラバラだからです。

料理の記事を読みに来た人に、突然プログラミング教材の広告を見せても、クリックしてもらえる確率は低いですよね。Google AdSenseの単価も、ジャンルが定まらないと1クリック10円前後まで下がるケースは珍しくありません(目安・サイトにより大きく変動)。

アフィリエイトに関しても同様です。一般的に、雑記ブログのCVR(成約率)は特化ブログと比べて低くなりやすく、同じPV数でも収益が伸びにくいという報告が多いのが実情です(ケースによっては特化の半分〜3分の1程度にとどまるとの事例も)。

AI生成コンテンツとの競争激化

2025年現在、ChatGPTやClaudeなどのAIツールを使えば、誰でも簡単にブログ記事を量産できるようになりました。

「じゃあ、AIを使えば雑記ブログでも勝てるんじゃないの?」と思うかもしれません。でも、ここに大きな落とし穴があります。

Googleはコンテンツの作成手段(人手かAIか)そのものではなく、「役に立つかどうか」を評価しています。独自性のない量産的なAI生成コンテンツは品質が低いとみなされ、結果として評価が下がりやすいのです。特に雑記ブログのような「広く浅い」テーマはAIでも作りやすく、差別化がますます難しくなっています。

実体験や一次情報、独自の写真や動画──こういった「AIには作れない(再現しにくい)コンテンツ」が求められる時代になってきました。だからこそ、「雑記ブログはオワコン?」と感じたときほど、体験価値の打ち出しが鍵になります。

2025年の未来的マーケットを表すイメージ。半透明の上昇バーと成長曲線、前景に光るクリエイターブースがソーシャルトラフィックの流れにつながる構図。

最新データで見る2025年の現状

「オワコン説」の根拠は分かりました。では、実際のデータはどうなっているのでしょうか?市場規模、検索トレンド、成功事例から現状を分析します。

  • アフィリエイト市場の成長と個人ブログのシェア
  • 検索トレンドの変化と新たな機会
  • 成功している雑記ブログの共通点

市場は成長、でも競争は激化

まず良いニュースから。国内のアフィリエイト関連市場は中長期的に拡大基調にあり、2025年も成長が見込まれています(具体数値は最新の業界レポートを要確認)。つまり、ブログで稼げる総額自体は増えているんです。

ところが、個人ブログのシェアは減少傾向にあります。企業メディアや専門特化サイトが検索上位を占め、個人の雑記ブログが入り込む余地が少なくなってきているのが現実です。

でも、ちょっと待ってください。これは「個人ブログ全体がダメ」という意味ではありません。実は、SNSからの流入を軸にした個人ブログは、むしろ成長しているケースも多いんです。検索エンジンだけに頼らない、新しいブログ運営の形が生まれつつあります。

検索トレンドが示す「変化」のサイン

Google Trendsなどで関連語を追うと、興味深い傾向が見えてきます。「雑記ブログ」という検索ワード自体は確かに減少傾向です。一方で、以下のようなワードへの関心は相対的に高まっている兆しがあります:

  • 「ブログ SNS 連携」
  • 「個人ブランディング」
  • 「ブログ 収益化 方法」

これは、人々が「ただの雑記ブログ」ではなく、「SNSと連携した個人メディア」や「収益化を前提とした戦略的なブログ」を求めていることを示しています。

生き残っている雑記ブログの3つのパターン

実際に2025年でも収益を上げている雑記ブログを分析すると、大きく3つのパターンが見えてきました。

  1. SNS×雑記ブログの融合型
    TwitterやInstagramで数万人のフォロワーを持ち、そこからブログに誘導。ブログは「ファンとの交流の場」として機能し、商品レビューや体験談で収益化。
  2. 雑記風特化ブログ
    表面的には雑記に見えるが、実は「アウトドア系」「子育て系」など大きなテーマでまとまっている。読者から見れば雑記だが、Googleから見れば特化サイト。
  3. 独自体験重視型
    海外生活、特殊な職業、珍しい趣味など、他の人には真似できない経験を軸に展開。AIには書けない、唯一無二のコンテンツで勝負。
木製のデスクに並べられたクリエイターの戦略ツールキットのフラットレイ。ノート、スマホ、カメラ、コーヒー、付箋、コンパスが写るオーバーヘッドビュー。

雑記ブログでも稼げる具体的戦略

ここからは実践編です。雑記ブログで収益化を成功させるための具体的な戦略を、事例とともに解説します。

  • 「軸」を決めて差別化する方法
  • SNSを活用した集客戦略
  • AIツールを味方にする使い方

「なんでも書く」から「軸を持って書く」へ

正直なところ、「本当になんでも書く」雑記ブログで成功するのは、かなり難しいです。でも、諦める必要はありません。雑記ブログの良さを残しながら、収益化しやすい形に進化させる方法があります。それが「軸を持った雑記ブログ」です。

例えば、こんな軸の決め方があります:

  • ライフスタイル軸
    「30代独身女性のリアルな日常」という軸で、仕事、恋愛、趣味、お金など幅広く書く。読者ターゲットが明確なので、広告も選びやすい。
  • 地域軸
    「〇〇県在住ブロガー」として、地元のグルメ、観光、イベント、生活情報を発信。地域系ASP案件や、地元企業とのタイアップも狙える。
  • 価値観軸
    「ミニマリスト」「サステナブル」「節約」など、一貫した価値観で様々なジャンルを切り取る。読者の共感を得やすく、ファン化しやすい。

私の知人のブロガーさんは、「アラフォー主婦の節約生活」という軸で、料理も掃除も育児も、すべて「節約」という視点から記事を書いています。雑記のように見えて、実はしっかりとした軸があるんです。

SNS集客の具体的な始め方

「SEOで勝てないなら、SNSから集客すればいい」――これは2025年のブログ運営における重要な戦略の一つです。でも、具体的にどうすればいいのでしょうか?

ステップ1:プラットフォームを選ぶ
まずは、あなたのブログと相性の良いSNSを選びましょう。

  • 写真が多い → Instagram
  • 短文で発信したい → X(Twitter)
  • 動画も作れる → TikTok、YouTube Shorts
  • ビジネス系 → LinkedIn

ステップ2:ブログ記事の切り取り方を工夫する
ブログ記事をそのまま宣伝しても、なかなか読んでもらえません。SNSでは「切り取り方」が大切です。

例:

  • X:「雑記ブログで月5万円稼ぐまでにやった3つのこと」
  • Instagram:収益推移のグラフを画像化
  • TikTok:「雑記ブログがオワコンと言われる理由を30秒で解説」

ステップ3:交流を大切にする
SNSは一方通行の宣伝ツールではありません。フォロワーさんとの交流を大切にし、信頼関係を築くことが、結果的にブログへの流入につながります。

AIツールを「敵」ではなく「味方」にする

AIがブログ業界を脅かしているのは事実です。でも、使い方次第では強力な味方になってくれます。

AIの正しい活用法:

  1. 下書き・構成作成:記事の骨組みをAIに作ってもらい、そこに自分の体験や意見を肉付けする。時間短縮になり、更新頻度を上げられます。
  2. リサーチ補助:競合分析や市場調査をAIに手伝ってもらう。ただし、必ず一次情報で裏付けを取ること。
  3. タイトル・見出し案出し:SEOを意識したタイトル案を複数提案してもらい、その中から選ぶ。

絶対にやってはいけないこと:

  • AIが生成した文章をそのまま公開する
  • 体験談や感想までAIに書かせる
  • 画像や動画の説明文を全てAI任せにする

ある成功しているブロガーさんは、「AIは秘書、自分は編集長」という考え方で運営しているそうです。なるほど、うまい例えですよね。

ミニマルな道が明るい地平へと続くイラスト。マイルストーンや象徴的な小さな場面が書く・共有・収益化を示す。

収益化を目指す90日実践ロードマップ

最後に、今から雑記ブログで収益化を目指す方のための具体的な行動計画をご提案します。

  • 最初の30日:基盤作りと方向性の決定
  • 31日〜60日:コンテンツ制作とSNS展開
  • 61日〜90日:収益化の仕組み作りと改善

Days 1-30:土台作りと戦略決定

第1週:現状分析と目標設定
まずは、冷静に現状を分析しましょう。

  • 現在のPV数、記事数、収益
  • 得意なジャンル、書きやすいテーマ
  • 使える時間、リソース

そして、90日後の目標を設定します。「月間1万PV達成」「初収益1,000円」など、現実的な目標から始めることが大切です。

第2週:軸の決定とペルソナ設定
先ほど説明した「軸」を決めます。そして、具体的な読者像(ペルソナ)を設定しましょう。

例:

  • 35歳、既婚、子供1人
  • 都市部在住、会社員
  • 趣味は料理と節約
  • 悩みは教育費と老後資金

第3週:サイト設計の見直し

  • カテゴリーを3〜5個に整理
  • プロフィールページの充実(E-E-A-T対策)
  • お問い合わせ、プライバシーポリシーの設置

第4週:SNSアカウントの開設と初期設定

  • メインSNSを1〜2個選んで開設
  • プロフィールをブログと統一
  • 最初の投稿を5〜10個準備

Days 31-60:コンテンツ量産とSNS育成

第5〜6週:キラーコンテンツの制作
あなたにしか書けない、渾身の記事を3本作ります。

  • 実体験に基づく詳細レビュー
  • 独自データや調査結果
  • 問題解決型のハウツー記事

これらが、あなたのブログの「看板記事」になります。

第7〜8週:定期更新のリズム作り

  • 週3回の更新を目標に
  • 曜日と時間を固定(例:月水金の20時)
  • SNSでの告知も同時に行う

Days 61-90:収益化と最適化

第9〜10週:アフィリエイト/AdSense申請

  • ASPへの登録(A8.net、もしもアフィリエイトなど)
  • Google AdSenseの審査準備と申請
  • 商品レビュー記事の作成

第11〜12週:データ分析と改善
Google AnalyticsとSearch Consoleのデータを見て、どの記事が読まれているか、どのキーワードで流入があるか、離脱率が高いページはどこかを分析し、リライトや内部リンク改善を行います。

第13週:振り返りと次の計画
90日間の成果を振り返り、次の90日の計画を立てます。達成できたこと、できなかったこと、予想外の発見や学びを整理しましょう。

反射する面の上に置かれたコンセプチュアルな天秤。片側は金貨や小さな商品、もう片側は来訪者のシルエットやエンゲージメントの象徴。

収益シミュレーション:現実的な数字で考える

理想論ではなく、現実的な数字で雑記ブログの収益性を検証してみましょう。

雑記ブログの収益モデル

前提条件(90日後の現実的な目標):

  • 月間PV:10,000
  • 記事数:50記事
  • SNSフォロワー:500人

収益源と予測:

  1. Google AdSense
    クリック率:1%(100クリック)/平均単価:15円 → 月間収益:約1,500円
  2. Amazonアソシエイト
    クリック率:3%(300クリック)/購入率:5%(15件)/平均単価:3,000円/紹介料率:3% → 月間収益:約1,350円
  3. ASPアフィリエイト
    成約数:2件/平均単価:1,000円 → 月間収益:約2,000円

合計月間収益:約4,850円

「え、これだけ?」と思うかもしれません。正直なところ、最初の3ヶ月でこれだけ稼げれば上出来です。多くのブロガーさんは、最初の半年は収益ゼロということも珍しくありません。でも、ここからが重要です。

1年後の成長予測

継続的に運営を続けた場合:

  • 月間PV:50,000(5倍)
  • 収益:30,000円(約6倍)

運営を続けることで高単価案件を扱えるようになったり、リピーター増加でCVRが向上したり、SNSからの直接収益も発生します。逓増的に伸びる可能性が期待できます。

夕暮れの森の分かれ道にたたずむ創作者。二方向の看板が示され、バックパックと閉じたノートパソコンが足元に置かれた内省的な風景。

判断基準:続けるべきか、やめるべきか

ここまで読んでいただいて、雑記ブログの現状と可能性が見えてきたと思います。最後に、あなたが判断するための基準をお示しします。

雑記ブログを続けるべき人

以下の条件に2つ以上当てはまるなら、雑記ブログを続ける価値があります:

  1. 書くことが好きで、継続できる自信がある
  2. SNSでの発信も苦にならない
  3. 独自の経験や視点を持っている
  4. 長期的な視点で考えられる(最低1年、できれば2〜3年)

方向転換を検討すべき人

一方、以下に当てはまる場合は、戦略の見直しが必要かもしれません:

  1. 短期間で大きな収益を期待している
  2. SEOだけで勝負したい(SNSを使いたくない・使えない)
  3. 書きたいことが本当にバラバラで軸を決められない

第三の選択肢:ハイブリッド型

もう一つの選択肢は「雑記ブログ+特化ブログ」のハイブリッド運営です。メインは特化ブログで収益化、サブで雑記ブログを趣味として運営する。両方のいいとこ取りが可能で、実際に成功している事例もあります。

ノートの山とノートパソコンのそばで優しく芽を育む手。朝夕の黄金色の光が差し込む、希望に満ちた写実的なイメージ。

まとめ:雑記ブログの未来は自分次第

確かに、従来型の「なんでも書く雑記ブログ」は厳しい状況にあります。SEOで不利、収益性が低い、AI競争で埋もれやすい──これらは事実です。

でも、だからといって「雑記ブログ=完全にオワコン」というわけではありません。市場は成長している、SNS活用で新しい道が開けている、独自性があれば勝機はある──これもまた事実です。

成功への3つのキーワード:

  1. 「軸」—何でも書くのではなく、一貫した視点を持つ
  2. 「体験」—AIには書けない、あなただけの経験を活かす
  3. 「繋がり」—SNSを活用し、読者との関係性を築く

ブログ運営に「正解」はありません。特化ブログが合う人もいれば、雑記ブログが合う人もいる。収益を追求する人もいれば、趣味として楽しむ人もいる。大切なのは、自分に合ったスタイルを見つけることです。

もし、この記事を読んで「やっぱり雑記ブログを続けよう」と思ったなら、ぜひ今日から90日間のロードマップを実践してみてください。逆に「特化ブログに転向しよう」と決めたなら、それも素晴らしい選択です。どちらを選んでも、ブログを書き続ける限り、あなたは成長し続けます。

2025年、雑記ブログは確かに転換期を迎えています。でも、それは「終わり」ではなく「進化」のチャンスでもあるんです。あなたのブログが、これからどんな進化を遂げるのか。その答えは、あなた自身の行動にかかっています。

さあ、今日から始めましょう。最初の一歩は、きっと小さくても構いません。でも、その一歩が、1年後の大きな成果につながることを信じて。あなたのブログ運営を、心から応援しています。

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